
この企画なかなか反応良くてシリーズ化しようかと思っています。ありがとうございます!
東証2部から1部に市場変更するには以下のような条件を満たす必要があります。公開された情報だけである程度推測できる数値もありますのでご紹介します。
もちろんこれだけではなくて、虚偽の記載がないか、などの審査基準もあるのですが、それはわかりようがないので。。。
こういったものを把握することで、市場変更が可能になった時点ですぐ実行するのではないか? などの予想がたつわけですね。
今日は、コーア商事HLDGS (9273) という銘柄を分析します。
業種は卸売業で、ジェネリック医薬品の原薬販売を行っています。
条件を満たしているか? 割安か?について書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2部から指定替え基準 | |
株主数 | 2200名以上 |
流通株式数 | 2万単位以上 |
流通株式時価総額 | 20億円以上 |
流通株式数(比率) | 35%以上 |
時価総額 | 40億円以上 |
最近2年間の利益の額の総額 | 5億円以上 |
連結純資産の額 | 10億円以上 |
コーア商事HLDGS (9273) 上場2018/06/21 市場変更可能 2019/06/21以降
1部市場変更条件の確認
- 株主数 4,969名(19.6)
- 時価総額 82億百万円
株主数・時価総額に関しては余裕で条件を満たしていますね。
流通株式数については、次の3つの情報が必要です。
- 自己株式数
- 役員とその親族等に関連する保有株式
- 10%以上の大株主の保有株式
まず自己株式数は、最新の有価証券報告書をみると、275株と記載があります。
役員とその親族に関連する保有株式は、6,680,000株。10%以上の大株主は社長の首藤さんの65.55%だけですね。
発行済み株式数 9,904,000株− 275株−6,680,000株=3,223,725株÷100(単元数)=32,237.25
となり、3万単位以上あるので、2万単位以上の条件はクリアしていますね。
流通株式数(比率)は、
3,223,725÷9,904,000×100=32.5% 未達?
となり、35%以上を若干満たしていないように見えますが、流通株式数はあくまで推測なので、実際は又は現在は満たしているかも知れません。
流通株式の時価総額は、27億円くらいあるので、条件の20億円以上をクリアしています。
その他項目も、数字的な条件は満たしていますね。
この会社も2018年の11月に株式分割の実施、2019年6月には株主優待の新設しています。
株主数や、時価総額をあげるのによく行われる鉄板イベントです。
2019年の6月末には市場変更が可能なはずですが、まだしていませんね。
もしかして、本当に流通株式数(比率)が満たされてないのかも知れませんね。
指標の確認(現時点)
- PER 9.65 倍
- PBR 0.61倍
- 自己資本比率 60.71%
PER=15倍が標準とされている。
PBR=1倍未満なら割安と言われている。
自己資本比率35%以上なら安心と(一応)言われることが多い
PEG=PER÷1株あたりの当期利益(EPS) ※1倍未満なら割安!
結構割安感ありますね! しかし、成長率から見ると、PEG=0.1倍となり割安ですね。
自己資本比率は高いです。しかも商品や、売掛品などを除いた、現金や換金性の高い投資有価証券の比率が約43%でちょっと少なめですかね。。でもそこまで悪くないかも知れません。
良い悪いの明確な基準はないにしろ、 中には自己資本比率が高くても、純資産より抱えた在庫の価格の方が大きいケースもありますから。
そういう企業は何かあったら倒産するかも。と考えられませんか? だって商品をすぐ全部売ることは無理そうですよね?
チャートは6月末に向けて上昇傾向だったのですが、26日頃から株価が下がり始めています。みんな期待していたのでしょうね。
しかし、もうそろそろかも知れませんね。明らかに上場の意思はありそうですから。
ではまた^^
※投資は自己責任でおねがいいたします。