
本日も引き続き分析シリーズをやっていきます!
東証2部から1部に市場変更するには以下のような条件を満たす必要があります。公開された情報だけである程度推測できる数値もありますのでご紹介します。
もちろんこれだけではなくて、虚偽の記載がないかなどの審査基準もあるのですが、それはわかりようがないので。。。
こういったものを把握することで、市場変更が可能になった時点ですぐ実行するのではないか? などの予想がたつわけですね。
今日は、ユーピーアール (7065)という銘柄を分析します。
業種はサービス業で、物流、製造現場向け箱型荷台(パレット) 等のレンタルを行っています。
条件を満たしているか? 割安か?について書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2部から指定替え基準 | |
株主数 | 2200名以上 |
流通株式数 | 2万単位以上 |
流通株式時価総額 | 20億円以上 |
流通株式数(比率) | 35%以上 |
時価総額 | 40億円以上 |
最近2年間の利益の額の総額 | 5億円以上 |
連結純資産の額 | 10億円以上 |
ユーピーアール (7065) 上場日2019/06/12
1部指定替え条件の確認
- 株主数 9名(19.2)未達!
- 時価総額 144億千6百万円
時価総額に関しては余裕で条件を満たしていますね。
流通株式数については、次の3つの情報が必要です。
- 自己株式数
- 役員とその親族等に関連する保有株式
- 10%以上の大株主の保有株式
まず自己株式数は、最新の有価証券報告書をみると、384,000株と記載があります。
役員とその親族に関連する保有株式は、1,055,000株。10%以上の大株主は社長のみ。
※社長の血族所有の株式異動があって保有株式10%未満になりましたので、現時点社長のみ10%以上保有している状態です。
発行済み株式数 1,532,000株− 384,000株−1,055,000株=93,000株÷100(単元数)=930単位未達!
となり、2万単位に全然足らないです。2019年11月30日を基準日として、株式分割が実施されるので、発行済み株式数は5倍になりますが、それでも4650単位。流通量少ないですね。
一応計算すると、流通株式数(比率)は、
93,000÷1,532,000×100=6.07% 未達!
となり、35%には大分遠いですね。
流通株式の時価総額は、2億2千万円くらいで条件の20億円以上をクリアしてません。未達!
立会外分売の可能性あり
一部指定替えの意思がある場合、次にすることは立会外分売でしょう。株主優待の新設もありそうですね。
一気に大株主が株を売り出すと株価が大きく下落してしまいますので、若干の割引価格で買い手を募り、更に通常の取引時間外に取引することで、株価の変動を小さく抑えるのがこの制度。しかも株の購入手数料が立会時間外のため無料なんです!
これは手堅く稼ぐチャンス!
安い価格(3~5%ディスカウント)で購入できる上に購入手数料無料だし、その後1部指定替えのイベントが発生したら更に株価が上昇するかも?
と、いいこと尽くめのようですが、申し込んでも抽選で外れることがある上に、あまり大きな単元数を買えないので、大きく稼ぐことはできないんです。更にその後株価が上がる保証もないですし。
しかも、いつ実施されるかは数週間前〜前日までわからないのでこまめに証券会社のサイトをチェックする必要もあります。※証券会社によってはお知らせメールをしてくれるところもあるようです。
この銘柄に限らず割と年間通して実施されることが多いようなので、常にアンテナを貼っておくといいかも知れませんね!
指標の確認(現時点)
- PER 18 倍
- PBR 2.5倍
- 自己資本比率28.59 %
自己資本比率がちょっと低いかな。PBRも割安感ないですし。
しかし、PEGは0.05倍と割安だしちょっと興味ありますね。本当に予定通りに成長すればですが。
PER=15倍が標準とされている。
PBR=1倍未満なら割安と言われている。
自己資本比率35%以上なら安心と(一応)言われることが多い
PEG=PER÷1株あたりの当期利益(EPS) ※1倍未満なら割安!
チャートは急激に上昇しています。2部上場時の約2.4倍ほどになっていますね。
ではまた^^
※投資はくれぐれも自己責任でおねがいいたします。